アンケート、お客様とのコミュニケーションツールとして

2023年12月1日

可児市文化創造センター館長 篭橋義朗

 月日が流れるのは早いもので、もう12月号になりました。地球温暖化現象なのか今年の夏も9月まで酷暑が続きましたが、季節は巡り、ちゃんと涼しくなり、冬がやってきます。心の持ち方も季節が変わるごとに区切りをつけられます。四季がはっきりしている日本に住んでいてよかったな、と思っています。このエッセイが読まれる頃は12月です。この1年を振り返って自分自身の来し方を考え、新しい年の行く末を考える時期となります。年齢を重ねてきたせいか、それを考える深さが年々深くなってきたように思います。皆様、どうかよいお年をお迎えください。
 さて、アーラでは主催事業については、今後の参考とさせていただくため、お客様や参加者にアンケートのご記入をお願いしております。これを書いているのはアーラ・コレクション シリーズvol.14『フートボールの時間』の可児公演の終了後(10月下旬)ですが、大変多くの感想をお寄せていただいています。特に今回の演劇は「これまでにないほど涙しながら観劇しました」というお声も多く、「この地域にアーラがあってよかった」「演劇公演をしている施設が少ないのでこのような活動を続けていってください。これからも期待しています」など、アーラの活動に対する支持と激励に満ちていました。
 もちろん鑑賞後のご意見・ご感想なので、ひいき目であることは承知の上ですが、それでも日頃のアーラに対する思いが反映されていることは間違いないと思っています。
 このアンケートは私を含めて職員全員が読んでいます。その中でのご意見を参考にしていろいろな改善もしてきました。事業や運営に関する要望や希望もぜひお聞きしたいと常々思っていますので、私たちとお客様との重要なコミュニケーションツールとして活用しているつもりです。そういう意味でアーラの運営や事業選定、方向性などは市民の皆様と協働して出来上がっていると言っても過言ではありません。元々アーラは市民参加で計画し建設され、運営されてきたのですからそれらの手法は変わっていないのですね。今後ともご記入のほどよろしくお願いいたします。