【報告レポート】映画上映会「ザ・ファーザー」

9月は「世界アルツハイマー月間」ということで、世界的に様々な取り組みがされていますが、アーラでは認知症に関する映画「ザ・ファーザー」の上映会が開催されました。そしてその上映後には可児市の地域包括支援センターが行う認知症に関するパネル展示や、認知症のこと、介護のことについてお話しする「おしゃべり広場」が行われました。

映画「ザ・ファーザー」は、主演アンソニー・ホプキンスで、同じ名前のアンソニーという役で、認知症の父親役を演じています。アンソニーと娘のアン、そして介護する人たちが出てきますが、映画がアンソニーの視点で描かれているので、認知症での現実と幻覚の区別がつかない状態を観ている観客も体感しながら話が進んでいきます。

認知症のせいで、大切なものをどこに置いたかわからなくなったり、時間の感覚がわからなくなったり、知り合いの人が誰かわからなくなったりすることに恐怖を感じたり、不安に思っていたり、映画を観ながら認知症の人がどんなふうに感じ、混乱し、不安に思っているかがよくわかります。

上映後の「おしゃべり広場」では、地域包括支援センターの方や、認知症の母親の介護を実際にしたという方がいたり、いろんな人たちとお話しすることができました。

「認知症の人もですが、その周りの人も混乱し、辛い思いをしている。自分のおじいちゃん、おばあちゃんがこのようになったら悲しい」、「映画を通じて認知症を理解できたので、地域でそういう人がいたら支えてあげたい」と参加した生徒たちは言っていました。まずは、自分のおじいちゃん、おばあちゃんに会いに行って話をすること、そして、地域にいる高齢者の方々に、まち元気部のメンバーが関わろうとしてくれることが嬉しくなりました。

人と話すことはストレス解消になったり、自分のことを見つめ直す時間になる。こうした映画を通じて、多様な人と多様な視点でおしゃべりをする機会がもっと地域の中で作れればと思いました。

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