ala Collection シリーズとは

昨年度よりアーラの新しい試みとしてはじめたala Collection シリーズ。
このシリーズは可児市に第一線で活躍する役者やスタッフが滞在しながら作品を制作し、可児公演にとどまらず東京公演、そして翌年には全国公演を視野に入れ、可児市から全国に発信する質の高い作品づくりを目指すプロジェクトです。アーティスト・イン・レジデンスの特性を活かし市民の皆様と共に作品を制作していくことで地域全体で公演を盛り上げ、地域における演劇の基盤づくりに寄与するものとすることを目的としております。

 その記念すべき第一弾を発信した昨年は、「まぼろし、と言われた舞台がある」をキャッチコピーに、高い評価を得ながら17年もの間再演のされていない柳美里氏の出世作『向日葵の柩』を初演と同じ新宿梁山泊の金守珍氏演出のもと、山口馬木也氏を筆頭に新宿梁山泊、文学座、劇団1980の実力派俳優陣により甦らせました。市民エキストラの参加や、市民サポーター協力のもとの制作過程を経て、可児と東京公演ともに連日の完売御礼を記録するという予想を遥かに上回る初年度の結果を修めました。

 2年目のシリーズでは、アーラと地域拠点契約を締結している文学座の創設者のひとりである岸田國士の戯曲短編より3作品を選定し、麻丘めぐみさん、音無美紀子さんといった大物女優を可児市に招き、読売演劇大賞など数々の演劇賞を受賞している文学座
の西川信廣氏演出のもとさらなる飛躍を臨みます。