ala
Collection
シリーズ vol.11

作/別役 実 演出/西川信廣

移動し続ける家族は、
何を追い求めているのか―

まだ幼い子を連れた夫婦とその両親、助け合い和やかに暮らす、ごく普通の家族。
ただ一つ奇妙な点は、彼らが決して止まらぬ「移動」を続けていることだった…。

古びた荷車に家財道具を積み、移動し続ける家族に何が起き、誰と出会うのか。彼らは何を捨て、何を目指すのか。その可笑しくも切ない姿の中に、家族が、人間が、生きることの本質がじんわりと見えてくる、別役実の不条理劇の傑作。

竹下景子、たかお鷹をはじめ精鋭の俳優陣、演出には優れた手腕で知られ、別役作品初演出となる西川信廣を迎え、ala Collection が恒例としている「家族」というテーマを新たな切り口で見せる意欲作。

ala Collectionシリーズとは

新作主義の日本の演劇界に対して消費されゆく過去の優れた戯曲に焦点を当て、リメイクして作品を再評価するプロジェクトです。また、アーチスト・イン・レジデンスを基軸として、第一線で活躍するキャスト・スタッフが可児市に滞在しながら作品を制作し、可児市から全国に発信する質の高い作品づくりを目指しています。