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プロから学ぶ演劇塾<実践編>レポート

レポート2013.07.21

プロから学ぶ演劇塾<実践編>レポート

 文学座に所属する演出家・望月純吉さんを講師に招き、一般の方向けに演劇ワークショップを6月12日から7月14日の週末、全10回にわたり実施しました。参加者は20代から70代までの演劇好きな男女11人が参加してくれました。このワークショップでは、全10回という短期間で小作品を創作し、最後は発表会を行います。本来であれば最初から台本が用意されているのが一般的ですが、役柄や台詞など演劇の骨格となる全てを参加者自身が創作するハードルの高い内容です。まずは自分が演じてみたい架空の人物を作る作業からはじまりました。その人物の生立ちから現在に至るまでの人生を詳細に掘り下げ、その人物が抱えている今の悩みを台本に起こしていきます。講師の望月さんの的確なアドバイスで毎回修正を加え、個性溢れる魅力的な11人のキャラクターが生まれていきました。

 発表会では、前半は6人の人物がこれまでの人生や今の悩みを観客に告白します。後半はそれぞれの悩みの告白を受けて6人のフリートークからはじまり、客席に紛れ込んだ出演者が次々に加わっていくという構成です。末期癌を患い真実の幸福を考える男性や、人生の屈折から快楽を求める女性、社会のルールに馴染めず自殺願望を抱えて生きる女性など、これまでの人生を本当に歩んできたかのようなリアリティーのある告白として、その想いは観客の心に届けられました。参加者たちが丹念に架空の人物を掘下げていった結果、その人物に共感する想いや、胸に響くセリフが生まれたのだと感じました。参加者からは「それぞれが自分の役を磨き、みんなで一つのものを作っていく難しさ、面白さ、奥深さを感じ、10日間があっという間に過ぎていきました。」という感想が聞かれ、大変充実したワークショップとなりました。

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