多文化共生プロジェクト2017「おはなし工作ものがたり5」~えんげき工作アトラクション~

2008年から続く、異なる言葉や文化を持った人が、演じる楽しみに・創る楽しみ、そしてやり遂げる喜びをカタチにするプロジェクト。

2016年まで小劇場を会場に公演してきた本プロジェクト。2017年はお客様自身が会場内を歩きながら跳んだり、触ったり、五感で楽しむことができる参加型演劇的工作アトラクションにコンセプトをリニューアル。出演者にとっては、舞台作品づくりとは違う、演劇体験のなかで自己表現する喜びを感じてもらうことに重点を置き、時間の制約という参加のハードルを下げた。

初参加のブラジル人高校生2人はあまり日本語が得意ではなく、とてもシャイな性格。「大丈夫かな…。」稽古序盤から心配が募る。すると子どもたちは携帯アプリやゲームで次々とコミュニケーションを取り始め、どんどん距離を縮めてく。子ども達はこうも大人の心配を軽々と乗り越えてしまうものか。ついつい言葉に頼っていた自分を痛感する。

今回の物語は、海賊に扮した出演者たちが案内役となって、お客様も仲間の一員として迷路状の海の冒険に乗り出すというもの。案内役以外には複数の役柄が与えられて、入口では「一緒に海の仲間になろう!」と言って、別の場面では悪い海賊役で「お宝よこせー!」と叫びながら襲いかかる。衣裳を替えるのでお客様には同一人物だと気付かれないが、端から見ているとそのあっぱれな豹変振りに笑いが込み上げてくる。まさに“演じる”ことを楽しんでくれている。 影の立役者となっているのが、外国人メイクチームMK Beauty Designの皆さん。彼女たちのメイクが施されると、出演者の役者スイッチがみるみる押されていく。1ツアー10分程度のアトラクションを2日間で12回!完売御礼の大盛況。回数を重ね疲れが出てくる頃かと思えば、お客様の「また行きたい!」の言葉を聞いて、おもてなしスイッチが稼働。しかも演技が毎回上手くなっている。お客様との距離が近いアトラクションだからこそ反応がダイレクトに伝わって、見事やりきった出演者たちの笑顔には達成感があった。

日程
工作ワークショップ:7/22、7/23(計2回)
おでかけ演劇ワークショップ:5/25、5/26、6/17、6/18(計4回)
稽古:7/29~8/18(計12回)
公演:8/19、8/20(計12回)
会場 ala 演劇ロフト、音楽ロフト 他
参加者 21人(11才~59才、日本、ブラジル、フィリピン)延べ212人
スタッフ 作・演出:森さゆ里(文学座)
美術:大沢佐智子
アシスタント:佐藤里真、松崎亜希子
舞台監督:清水スミカ
メイク協力:ブラジルとペルーのメイクチーム MK Beauty Design
集客数 186人
協力 多文化共生センター・市民サポーター

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