スマイリング・プロジェクトⅡ

人生の大切にすべき1分1秒を問いかける。

アーラではプロジェクトを遂行する上でたびたび市民サポーターの力をお借りします。これまで培ってこられた知識・経験・人脈で、あるいは自分の得意分野で支え活動してくれます。
今日もサポーターさんの明るい声が事務所に響きます。
それはアーラでは当たり前の日常で、当たり前の光景・・・。

今年の大型市民参加公演は「MY TOWN可児』。世界中で 愛され続けているソーントン ・ ワイルダーの名作 「わが町」を、可児市に設定を置き換えた脚本で、今回で3回目の上演。年に 一度の大型市民参加事業、公演を盛り上げる関連企画にも熱が入ります。

市民サポーター会議で、公演キャッチコピーの 「もっと、この まちが好きになる。もっと、この日々がいとおしくなる。」から、市民の笑顔を繋げるアート写真展の企画が持ち上がります。「1,000枚を展示しよう!」と意気込んだ。しかし他の人からは、「前回の大変さを考えると1,000枚は無謀じゃないか?」、「1,000枚集まっても展示スペースが確保できないんじゃない?」との声も聞かれた。根拠のない自信で盛り上がっていた自分を少し恥ずかしく感じていると、「とにかく、やれるだけのところまでやりましょう!」前向きな言葉が背中を押してくれる。

市民サポーター会議で、公演キャッチコピーの「もっと、このまちが好きになる。もっと、この日々がいとおしくなる。」から、市民の笑顔を繋げるアート写真展の企画が持ち上がります。「1,000枚を展示しよう!」と意気込んだ。しかし他の人からは、「前回の大変さを考えると1,000枚は無謀じゃないか?」、「1,000枚集まっても展示スペースが確保できないんじゃない?」との声も聞かれた。根拠のない自信で盛り上がっていた自分を少し恥ずかしく感じていると、「とにかく、やれるだけのところまでやりましょう!」前向きな言葉が背中を押してくれる。

―石黒さんだ。石黒さんは2015年度の市民ミュージカル公演から市民サポーターをかって出てくれ、今やアーラを知りつくし私たちスタッフの親父とも呼べる存在。石黒さんが事務所に現れると、上司が出勤したように若いスタッフたちが彼のまわりに集まります。

職員「写真を撮るカメラマンを探していて・・・。」

石黒さん「ボランティアでやっている知り合いのカメラマンを今度誘ってみるよ。」

撮影現場。

職員「寒いから早めに切り上げましょうか。」

石黒さん「何言ってるの、まだまだこれからたくさん人が来るよ、頑張ろうよ!」

気さくで世話好きで、頼れる石黒さんにみんなが引っ張られて、気が付けば笑顔の写真は目標を大きく上回る1,410枚に。

いよいよ展示作業初日。約束の時間になっても石黒さんが現れず、電話をしても応答がありません。どうしたんだろうと思いつつ仕方なく石黒さん不在のまま展示作業に取り掛かります。展示のレイアウトは、主劇場ホワイエ壁面を巨大なキャンバスに見立てて笑顔の写真で大きな絵を描く。―鳩吹山の上に上がる満月が、笑顔に溢れた可児の町並みをやさしく照らしている―そんなイメージで。展示作業が始まり2日後の夕方、アーラの電話が鳴る。

「石黒さんがご自宅で倒れ、その後病院でお亡くなりになった。」

・・・突然の訃報に、涙で仕事にならない職員、ショックで茫然とする市民サポーター。

誰よりもこの写真展の完成を楽しみにしていたのは石黒さんのはず。

「写真展を成功させることが石黒さんへの最大の供養になる。」その想いを胸に作業は進められ、そして誰が言うまでもなく、石黒さんの笑顔の写真が満月の中心に掲げられます。

石黒さんの優しい笑顔が地上の私たちに注がれるなか、「MY TOWN 可児」のメッセージが心に浮かびます。「人生の大切にすべき1分1秒を問いかける。」

私たちはこれからも石黒さんに出会えたことに感謝して、これから訪れる新しい出会いも大切にしていきます。

写真収集期間 12月~3月(計23日)
写真展示期間 3/1~3/5
撮影先 ala、花フェスタ記念公園、他
写真展示場所 ala 主劇場ホワイエ
写真モデル 1,410人
参加者 市民サポーター:10人 ボランティアカメラマン:6人 延べ158人

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