多文化共生プロジェクト2016 おはなし工作ものがたり4

「人に寄り添う」この仕事の醍醐味は、「心に生まれる変化」に気づいて自分も「変化」できる事。

国籍、年齢、 障がいの有無に関係なく集まった市民が、子どもも大人も楽しめる演劇作品をつくる。文化、慣習、考え方の違いは、稽古を通して作品を作っていくうえでのルール(時間を守る等の基本的なことから)を学ぶことから始めて、そして役を与えて「自分の代わりはいない」という責任感を持ってもらいながら、理解し合える空関づくりをする。多様な人が参加するので、中には精神的に弱い方や家庭環境などセンシティブな問題を抱える参加者もいる。

お互いの事、抱えている事情が分かってくると、正直どこまで手を差し伸ベるべきか迷う場面にも遭遇する。そんなときにプロジェクトに長年関わっている外国籍の若者たちが他の参加者たちを思いやる行動に出てくれる。

毎年参加していた障がいを持つ男性が途中から稽古を休みがちになる。逆に本番2週問前になって参加してみたいとブラジル人学校に通う男の子が現れる。全てを受け入れ、変更そしてまた変更に対応していく。

迎えた本番当日。潰席の客席を旦て、緊張しつつも舞台に立つみんなの姿は自信に溢れている。終演後にロピーでお客様をお見送りする、ひとりひとりの笑顔が睛れやかなのに気がつく。

何もかもがスケジュール通りにいかなかった現場。でも、振り返れば、「柔軟に」「臨機応変に」対応するスキルが自分にまだ足らなかっただけかもしれない。人に関わり、 自分に生まれる変化を楽しみながら取り組めたら、もっと自分も成長できる。

日程 ・工作ワークショップ 5/28、5/29
   ・演劇ワークショップ 6/4、6/5、6/18、6/19
    稽古6月~7月(計25回)
公演 7/31
会場 ala 小劇場、演劇ロフト、音楽ロフト
参加者 出演者19人(10才~58才、日本、ブラジル、フィリピン)延べ366人
集客数 233人
スタッフ
作・演出:森さゆ里(文学座)
美術:大島広子
アシスタント:佐藤里真、松嶋亜希子
メイク協力:プラジルとペルーのメイクチーム MK Beauty Design

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