alaクルーズ 視察研修 東京視察 2016年

2016年12月16日


① 文学座アトリエ公演(かどで/舵)観劇

アトリエ及び管理棟の施設見学 ‥‥ 視察対応:企画事業部長/日下忠男様

・文学座は今年で創設80周年を迎える。

・敷地内には木造2階建てのアトリエ(練習室)棟と、隣接して1~2階が練習室、3階が管理部門の機能を有する鉄骨3階建ての建物がある。

・文学座は現在所属団員数約260名、技術者約30、事務方10数名の構成で運営されている。

・アトリエはモダンな感じで、内部の手摺などにもデザインが施され、時代を感じさせる創りである。

・2階の外壁の一部に、イギリスのグローブ座の入り口の看板にも記されてという、ラテン語で刻まれたレリーフが印象的です。

“TOTOS MUNDUS AGIT HISTRONEM”「この世は舞台」「人生は劇場」などと訳される。

・1階は、平土間のステージ(13m×14m)を囲むように、雛壇が組まれ固定されたパイプ椅子の客席が150席程設けられている。2階は主に楽屋として使用されているそうである。

・ステージのバックには、劇中で使用するため実際に水が出る流し台が設置されていることに驚かされた。

・表方のチケットのもぎりや配布は、手の空いている劇団員などが手分けし担当している。

・管理棟の1階は天井が高く芝居の練習ができるが、2階は天井が低いため、台本の読み合わせに使用しているそうである。

② 新日本フィルハーモニー交響楽団『第九』コンサート鑑賞(サントリーホール 大ホール)

■ サントリーホール(大ホール)施設概要

運 営:公益財団法人 サントリー芸術財団

用 途:パイプオルガン装備のコンサートホール

客席数:1階858席 2階1,148席 合計 2,006席

ヴィンヤード型(舞台後方に客席を配する)でアリーナ型の客席をもつ大ホール

その他:今年で開館30周年 東京初のクラシック音楽専用ホールとして建設された

ロビーにクローク及びグッズ販売の売店有り

  • フロントスタッフ活動状況の視察 ‥‥ 視察対応:運営部長/長谷川公枝様

レストリレーション事業主任/上村光代様

・開場時は、二名の男性が外部の扉を開けると同時に、外部入口上部のカラクリが動き音楽が流れる仕組みになっている。

・開場後客席が1階の来場者は、ロビーを真直ぐ進むが、客席が2階の来場者は、左右に分かれ階段又はエスカレーターで昇る。2階のチケットもぎりは、1階の階段登り口手前で行われる。

・チケットもぎり位置 1階席用~3か所、2階席用~2か所(両サイド階段登り口に各1か所)

・1階席中央のチケットもぎり位置の配布は、主催楽団のOBや事務方などが担当していた。

・本公演のフロントスタッフ数は、32名程で行われていた。

・ロビーの両サイドには、自由にテーブルを利用できるラウンジがあり、飲み物(酒類あり)のサービスが行われている。(我々も、夕食の時間がなく、空しくコンビニのサンドイッチをラウンジで食べました。)

・フロントスタッフの中には、開館当時より続けてみえる方もあるそうです。従って、スタッフの平均年齢が少し高め(クルーズより低いですが‥)。

・フロントスタッフ全体の仕草や動きに落ち着きがあり、安心感が伝わってきました。

・あるスタッフの方にお聞きした話によれば、稀ではあるが都内には多くの劇場があり、事業が重なった時には、一日に3回フロントに立つ場合があるとかおっしゃってみえました。

・チケットもぎりには時間をかけ確実に行われている。都内には多くの劇場や公演があり、うっかりミスでのもぎりは、決して許されないとのこと。

・お客様で混雑しているとき、空いた窓口の担当者が無言でスッと右手を挙げ、お客様を誘導する仕草は、スマートで好感が持てました。

・ホールの外部にもスタッフを配し、お客様の流れ状況を逐次把握しているとのこと。

・フロントスタッフ同士の連絡は、インカム5台を使い行っている。

・女性のフロントスタッフ全てが、売店で購入したブローチを付けている。デザインは様々。

・対応していただいたフロント責任者の上村様は、講演などもしていただけるそうです。機会があれば是非実際現場に立ちコーディネートしてみえる方の、生の話を聞いてみたいものです。

○「第九コンサート」最高でした!!。

【12月17日(土曜日)】

③ パイプオルガン・クリスマス・コンサート2016 鑑賞

(すみだトリフォニーホール 大ホール)

■ すみだトリフォニーホール(大ホール)施設概要

運 営:公益財団法人 墨田区文化振興財団

用 途:パイプオルガン(ドイツ製)装備のコンサートホール

客席数:1,801席 大ホールはシューボックス型構造になっている。

その他:今年で開館20周年 ・ クローク有り

新日本フィルハーモニー交響楽団はフランチャイズオーケストラになる

  • フロントスタッフ活動状況の視察 ‥‥ 視察対応:音楽事業課事業係長/上野善浩様

・ホールの入り口は2階のデッキ通路より直接入るため、冬は寒くチケットもぎりと配布のスタッフは黒の外套を着用。

・開館当時のフロントスタッフ研修は、星乃氏が行ってみえたそうですが、現在は違う方で行っている。また、当初制服はクルーズが最初使用してものによく似ていたそうである。

・本公演のフロントスタッフ数は、20名程で行われていた。

・チケットもぎりは4か所で行われ、配布物も多くビニール袋に入れてある。

・公演終了後の客席内チェックが、ペンライトを使い入念に時間を掛け行われていた。

  • バックステージツアーへの参加

・このツアーへは、募集に応募した一般市民17名(+4名)が参加。

・ステージ床の板張りが、客席方向を向いており話によれば、楽器の音が客席に伝わり易いとのことである。

・ステージの板張りには、楽器の演奏位置により異なる傷や汚れが特徴的に残っている。

・客席は、シューズボックス型(メガホンの様に先が広がっている)で、音が広がって客席に届くように特徴ある構造になっている。

・普段決して見ることができない、パイプオルガンの裏側や構造を見学することができた。それは、スチール材と木材が複雑に組み合わされた構造になっている。

・パイプオルガンに触れて弾くことができ、良い経験になった。

・楽屋通路には、これまでに出演された名だたる指揮者や演奏家のサイン色紙が、びっしり飾られている。