ala×alra「若き演劇人のためのシアターキャンプ」2019

2022年07月04日

英国を代表する演劇学校alraの講師や学生たちと共に「演劇人の社会的役割とは何か」を実践的に学び、じっくりと語り合える2泊3日のスペシャルキャンプ。

「シアターキャンプ」は、プロの俳優や演出家が原点に立ち戻って自らの演技術や演出方法を確認し、新しいメソッドを発見するために試行錯誤する、強化合宿のような試みです。

この企画は、英国・マンチェスター近郊のウィガンに本拠を置く演劇学校アルラ・ノース(Academy of Live and Recorded Arts, North)の演劇修士生たちが海外研修プログラムの一環として来日し、10月12日から3日間で行われました。日本からは30名ほどの応募者の中から選抜された7名の若き俳優・演出家が可児市に集結。フィリピン出身の高校生とアーラ・ユースシアター出身の音大生がオブザーブ参加しました。

英国における俳優の「身体訓練術」とコミュニケーション能力を豊かにするための「ワークショップのファシリテーション法」が同じ根っこから派生していることをプログラムを通じて実感しました。ワーク後の交流会でも日英両国の若い演劇人たちがそれぞれの国の社会状況・演劇文化について熱いディスカッションを交わす姿が印象的でした。

アルラのメンバーは約二週間可児市に滞在し、小学校でのワークショップを行うほか、宅老所で高齢者との茶話会に参加したり、地芝居で有名な美濃歌舞伎博物館・相生座を見学したりと、日本文化を様々な側面から体験しました。

こうした取り組みを通して、未来を担う若い世代が、培ったスキルを活用して地域の課題解決へと向かうことを願っています。

日 程 10/12~14 会 場 演劇ロフト 参加者 5人(講師1人、修士3人、通訳1人)/日本人参加者9人(演出家・俳優7人、学生オブザーバー2人) 講 師 クリス・ヒル(演出家・alra講師) 協 力 可児市教育委員会

関連事業
小学校ワークショップ 10/8~10  南帷子小・兼山小 参加者 児童・生徒 82人