エイブル・アート展~アートで生きる生命のでざわり~

2021年03月21日

「エイブル・アート展」は障がいのある人たちが「生」の証として生み出した作品を「可能性(able=エイブル)の芸術」として紹介する展覧会。今回は5名の作家と可児市内支援学級児童・生徒による作品を展示。

アーラ史上一番カラフルな空間が出現

毎年7月に開催している「エイブル・アート展」、今年は会館の改修工事の関係で3月に会期を移動して開催しました。今年のテーマは「~アートで生きる生命のでざわり~」。アートを使って自分の存在を表現する作家の表現、生命のきらめきが詰まった作品を選んで展示を行いました。今回はコロナ禍で暗くなった気持ちを明るくしたいという思いから、特にカラフルでエネルギッシュな作品を選んだことも展示の特徴です。その結果、原色に近い色を使った色鮮やかな作品が並んだカラフルな展示会場になり、一度に色々な色が目に飛び込んでくるので、初めて会場に入った人は「ワッ!すごい。」と、思わず声が出てしまうほどでした。そんな展示空間が、地元の方からも「元気が出た」と例年以上に喜ばれた印象がありました。

会場展示の様子
可児市内支援学級児童生徒による作品も展示

また、関連企画として、障がいのある方と関わる仕事をしている方を対象にオンラインでの勉強会を実施しました。テーマについては、事前に障がい者支援施設等にヒアリングして決定し、現場で必要とされている知識につながる内容を心がけて実施しました。勉強会のテーマは『「これってどうなの?」著作権などの知的財産権の基本を学ぼう』障がい者施設や美術関係者等9名の参加があり、「現場で働く方々から、事例や経験談を聞くことで、障がい者アートにも関わりの深い知財関係の実態を知ることができた。」と感想をいただきました。オンラインで開催した勉強会でしたが、職場や自宅から参加できるというメリットもあり、次回もオンラインで参加したいというリクエストもあり、新たな可能性を感じる勉強会になりました。


今回、検温、消毒、来場者カードの記入を徹底し、コロナ禍であっても安心して鑑賞できる対策を行い、毎年エイブル・アート展を楽しみにしている方だけでなく、出典作家や家族、通りかかった方など、様々な方に作品を楽しんでいただくことが出来ました。この時期にカラフルでエネルギッシュな作品を来場者に届けられたことは、アーラにとってとても嬉しいことでした。

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日程  【展示】3/13~21 ※16日休 【勉強会】3/19
会場  【展示】ala 美術ロフト 【勉強会】オンライン(ZOOM)
集客数  ala:404人

出展者 
福井将宏(アートスペースカラフル/鳥取)、小早川桐子(アトリエ・ブルート/愛知)、
野口昌裕(兵庫)、青木優(たんぽぽの家アートセンターHANA)、
黒野大基(Good Job!センター香芝/奈良)、可児市内支援学級児童生徒

企画・協力 (一財)たんぽぽの家、(社福)わたぼうしの会  
協力:(公財)岐阜県教育文化財団 TASCぎふ
共同主催 可児市