歌舞伎とおしゃべりの会

2021年02月14日

歌舞伎を様々な角度から学ぶ楽しい講座。知識の有無にかかわらず、誰もが楽しめる講座を実施しています。今年は豪華講師陣に加え、役者、落語家、義太夫奏者など古典芸能の舞台で活躍する一流ゲストをお招きしました。

「歌舞伎とおしゃべりの会」とは?

岐阜県は江戸時代から地歌舞伎(地芝居)が盛んに行われていた土地柄で、現在可児市では、地歌舞伎保存会の可児歌舞伎が地歌舞伎上演や歌舞伎衣裳の保存の活動を行っています。現在歌舞伎に興味を持っている方だけでなく、次世代の地歌舞伎を担う世代が、歌舞伎を軸に地域文化、日本文化に興味を持ち、楽しく学べることを目指す歌舞伎講座です。「歌舞伎とおしゃべりの会」というネーミングの通り、質疑応答の時間を設けるなど、参加者が講師やゲストと直接話せる距離感を大切にしています。例年の講座運営にあたっては、可児歌舞伎の会員が、広報、チケットもぎり、会場案内などに協力していますが、今回は感染症拡大防止の観点から、最小限の職員のみで受付を行い、講座を開催しました。

暗い気持ちが吹き飛んでいく時間

今年の歌舞伎とおしゃべりの会は、可児市文化創造センターが大規模改修工事を終え、久しぶりに開催した主催事業でした。コロナ禍での再開でしたが、講座に参加する市民が安心できるよう、換気やPCR検査の実施など感染症対策を徹底して全4回の講座を開催しました。

参加者にとっても、スタッフにとっても感染症への様々な不安や思いが渦巻く中での講座開催でしたが、会場に来て「まっていた!」と声をかけてくださる方もあり、50%に減らした客席は毎回ほぼ満員となりました。長年継続してきた講座そのものへの信頼感と期待の大きさを感じ、講座を開催できて良かったという思いになりました。「外に出るきっかけがなく、気持ちが暗くなっていた」という年配の方も帰りは笑顔になって帰っていかれました。今年は、講師の葛西聖司さん、木ノ下裕一さんの出演の他に、市川猿弥さん、片岡千之助さんのお二人の歌舞伎役者がゲストとして講座に登場しました。歌舞伎の華やかな世界にしばし浸り、コロナ禍の暗い気持ちを忘れて楽しい時間を過ごして頂けたのではないかと思っています。
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日程  10月18日、11月28日、12月20日、2月14日(計4回)
会場 ala 美術ロフト ほか
集客数 240人
講師 葛西聖司(古典芸能解説者)、 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
ゲスト 市川猿弥(歌舞伎役者)、 片岡千之助(歌舞伎役者)
協力 可児歌舞伎