みんなのピアノプロジェクト

2021年07月01日

ピアノを通じて自己肯定感を育む

ピアノの技術向上を目的とせず、子どもたちの居場所として機能するように、一人ひとりの気持ちに寄り添って関わってくれている先生たち。自分たちの教室の合間に手伝ってくれる地元のピアノ講師の方や、自身のレッスンの合間に音大生が先生として見守ってくれています。

この曲弾きたい!となかなかハードルの高い曲を選ぶ子にも、「まずはこの曲で練習してからやろうか」と、その子の気持ちを尊重しながら、基礎を身に着けて、弾きたい曲に取り組めるようにしてくれています。

まずは、安心して取り組めるよう、子どもたちの気持ちを受け止めること。そしてできないことを指摘するのではなく、できたことを褒めてあげること。そのことでこの場がその子にとって「自己肯定感」が高まる場になってくれたらと思っています。

ピアノを弾くよりも先生とおしゃべりしている時間が長い子がいたり、レッスン後に書く感想ノートを30分かけて10行びっしりと感じたことを書いてくれる子もいます。この場が居心地のよい場所になっているようです。

『先生から「ぜったい、うまくなれるよ。がんばってね」と言われて本当にうれしかったです。家にかえってもピアノをれんしゅうして、次もがんばります!』(感想ノートより)

ピアノを習ったことがない子が、両手で弾けるようになり、ロビーコンサートをやるまでになったり、また本企画をきっかけにアーラの他の演劇事業にも参加する子も出てきています。大学生の先生のコンサートを名古屋まで観に行ってくれた子もおり、このプロジェクトをきっかけに、子どもたちの世界が広がることを願っています。


日 程 通年 月・木・金の指定日(計220回)
会 場 ala演劇練習室、美術ロフト
参加者 27人 延べ220人
協 力 ピアノ講師・音大生8人