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インタビュー:柳家わさび<落語家>

昨年5月、『かに寄席』新企画・若手落語家編『新緑落語会』で小劇場を満員御礼とし、同9月に真打昇進した柳家わさびが、いよいよ『初席』で主劇場の高座に登場!

― 真打昇進おめでとうございます。前回は二ツ目、今回は真打として『かに寄席』にご登場頂くことになります。すでに真打になられて1年以上が経ちましたが、二ツ目との違いを感じるのはどんな時ですか。

おかげさまを持ちまして、真打昇進披露興行を無事終えることができました。本当にありがとうございます!「真打になってからの違い」 これはよく聞かれるのですが、本当に二ツ目の頃からギャラ以外何も変わっておりませんで、お仕事のご依頼を受ける時にどうしても出演料の話をしなければいけないので、その際に真打になったんだなぁと思います。あと、「わさび師匠」と呼ばれることになるんですが、呼ばれたら呼ばれたで照れくさいのですが、呼ばれなかったら呼ばれなかったで、「あ、この人は仰らないんだな」 みたいなことを思う事はあります。

― 2019年のインタビューで、フリースタイルのラップを観たり、VRの装置にはまっているというお話をお聞きしましたが、最近何かはまっているものはありますか。

今はYouTubeでカジサックさんの動画をよく見ています。カジサックさんは私と同じ歳なのに、お子さんが5人もいて、お子さん達が可愛いのを家でひとりで見て「かわいいねぇ」と言ってご飯を食べているという独身生活をしております。うん、気持ち悪いですね。

― 新型コロナの影響で立て続けに落語会が中止になり、大変な時期が続いていたと思います。わさび師匠は「紙人形芝居」のYouTube配信など積極的に活動をされていた印象がありますが、その頃はどのように過ごしていらっしゃいましたか。

紙人形芝居、ご覧くださり光栄にございます。とても嬉しいです! もともと、コロナ前から寄席、落語会、その他のお仕事、ライフワークの毎月の三題噺作成と古典の隔月のネタおろし等で自分の体力では追いつかないくらいバタバタしておりましたので、本当にちょうどいい休みになりましたし、1日3食ご飯を食べる余裕ができました。

ひとしきり寝てから、以前からずーーーっとやりたいと思っていたユーチューブを始めたのですが、そこでコロナ前よりまた忙しくなってしまいまして。「仕事」とか「やること」って自分で探せばいくらでもあるなぁと思いました。その時は、本気でユーチューブやLINEスタンプなどで、とにかく1円でもいいから収入を得なくてはと思っていましたから、かなり本腰入れてやっていました。

ちなみに古典落語をネット上でやる行為は、「あんまり好きじゃない」と業界の偉い方が言っていたはずなので、寄席の共有財産だからそういう事を仰るのかなと思ってYouTubeの自分のチャンネルでは古典落語はやらず自分の作ったネタだけやってたんですが、みんな結構平気で古典落語やって、しかもアーカイブに残してるみたいですね。言ってたはずなんだけどなぁ…。

一方でその最中に、師匠からやってもいいよと言われていた、「柳田格之進」 をいつか仕込みたいと思っていたので、このチャンスに仕込みました。

― 今度の『初席』は『新緑落語会』の小劇場より数倍広い主劇場が会場です。どんな高座となるか楽しみにされているお客様にメッセージをお願いします。

私は、「万人受けする」 というよりは、「好き嫌いが分かれる」 タイプの落語家でして。合わない方は合わないかと思いますが、またきっとご自分に合う噺家が現れるかと思います。今回ご覧頂きました後も、また引き続き落語に興味をもって頂けましたら幸いにございます。