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レポート:アーラみんなのピアノ プロジェクト

「ピアノを弾きたい」という夢を叶えられない子ども達にこのピアノを繋げていく。

2018年10月スタートした「アーラみんなのピアノプロジェクト」。ピアノを弾きたいという気持ちがありながら、家庭環境等の理由でそれを叶えることができない子ども達に、月2回程のペースでその機会を提供しています。使用しているピアノは、兵庫県の故 脇坂夫婦から「夢・希望をつむぐピアノ」としてアーラに寄贈いただいたヤマハ職人による特注品です。プロジェクトに賛同していただいた地元ピアノ教室の先生や音大生が交代で、寄り添いながら子どもたちの可能性や達成感を育む場となっています。

「将来は保育士さんになりたい。子ども達と楽しく歌えるようにピアノを習いたい。」
「母子家庭でピアノ教室に通わせるのが難しい。」
「ブラジル人の私は楽譜も読めないけど、子どもには音楽を習わせてあげたい。」
「集合住宅でピアノが置けず、経済的にも余裕がなく習わせることも難しい。」

申込書の応募動機には、子ども達の夢、そして親御さんの思いが書かれています。初日は心配そうに緊張した面持ちの子ども達。でも回数を重ねるうちに曲が弾けるようになり、うまくなりたい、新しい曲をやりたい、と向上心が芽生えています。型にはまらないレッスンなので、時には先生にピアノ演奏をねだったり、自分で作曲したり、歌ったり、踊ったりする子もいます。


先生に演奏をお願いして踊りだす、音楽って楽しい♪

30分 のレッスン終了後、 子ども達は感じたことをノートに書いて帰宅します。小学2年生の女の子は、習ったばかりの漢字を一生懸命使いながら30分かけてノートを書きます。歌や踊りも大好きで「雪だるまつくーろー ♪」とミュージカル調に教室に入ってくることも。ここが彼女にとって お気に入りのひとつになってくれていると感じます。

家にピアノはないけれど、おもちゃのピアノで毎回練習してきてくれる小学2年生の男の子。家では弾けていた曲が、先生の前では うまくいかなくて思わず涙が。先生は、「泣くほど悔しい! という気持ちがある子は上手になっていくんだよ。」と優しく声掛けします。 彼は、めきめきと音が聞こえるほどの上達ぶりを見せてくれました。

保護者の方からは、「子どもが毎回楽しみにしていて、ピアノがなくても自分で口ずさみながら練習しています。楽器に触れて音を出すことがとても楽しいと感じたようで、上手になりたいと欲も出てきて、いろんな刺激を受けたようです。」 とお声をいただきました。

「みんなのピアノ」に時間が割けるときに交代でレッスンを請け負ってくださる先生方。なので毎回同じ先生に習えるとも限りません。その日のレッスン内容や子ども達の様子は情報を共有しながら進められます。手を貸してくださる皆さんのもと、寄贈名のとおり 「夢・希望をつむぐピアノ」 へとなっています。現在アーラは大規模改修工事のため休館中ですが、完了後には、プロジェクトも再開していきたいと思います。