平 幹二朗、『エレジー」で文化庁芸術祭「芸術祭優秀賞」受賞
2012.01.11
俳優の平 幹二朗さん(78)がala Collectionシリーズvol.4『エレジー』吉村平吉役での演技が評価され、『平成23年度(第66回)文化庁芸術祭』の演劇部門で「芸術祭優秀賞」を受賞しました。
ala Collectionシリーズは、可児市文化創造センターalaが、新作主義の日本の演劇界で消費され続ける戯曲に対し、あえて過去の優れた戯曲に焦点を当て、リメイクして作品を再評価しているプロジェクトです。また、アーチスト・イン・レジデンスを基軸として、第一線で活躍する俳優・スタッフが可児市に滞在しながら作品を制作し、可児市から全国に発信する質の高い作品づくりを目指しています。
平 幹二朗さんをはじめとするキャスト・スタッフは、2011年8月31日よりおよそ1ヶ月半可児市に滞在しました。とれったひろば(野菜の産直市場)などへ買い物へ行くなど可児で生活しながら集中して作品に取り組むことができ「芝居をするコンディションとしてはベストな環境」とおっしゃっていました。
『エレジー』は、1983年に第35回読売文学賞を受賞した清水邦夫の傑作戯曲。笑いと悲しみの中で、親子や兄弟関係のゆがみを浮かび上がらせ、「家族」「老い」「きずな」とは何かを問いかけ、今の時代を先取りするような作品です。文学座の西川信廣による演出で、10月1日?9日までの可児市文化創造センターalaでの公演、10月13日?19日の東京 吉祥寺シアターでの公演、そして全国8か所での公演を行いました。
文化庁芸術祭は、広く一般へ優れた芸術の鑑賞機会を提供し、芸術の創造・発展、芸術文化の振興に資することを目的として昭和21年以来毎年秋に開催される芸術の祭典です。芸術祭の期間中に開催される優れた活動実績を持つ芸術家等が行う公演等のうちから、それぞれの部門で成果に応じて文部科学大臣賞(芸術祭大賞,芸術祭優秀賞,芸術祭新人賞)が贈られます。
平幹二朗
俳優座では千田是也氏に師事。退団を機に浅利慶太演出の「ハムレット」に出演、新境地を開く。その後蜷川幸雄演出の作品にも多く出演、主な作品は「王女メディア」「近松心中物語」「NINAGAWAマクベス」等があり、これらの作品は海外でも高い評価を得た。その後病を経て約10年後、蜷川氏と再会「王女メディア」「テンペスト」「近松心中物語」を再演。新作「グリークス」など氏とのコンビが復活。 一方、自らが主催する(幹の会)でシェイクスピア全作品の上演をライフワークとし、現在10作品目を数える。1998年?1999年にかけて上演した「十二夜」では得意とする悲劇に加えて喜劇の面でも新境地を開き2001、2005年の幹の会公演「冬物語」、2002年の「リア王」、2004年「オイディプス王」、2006年?2007年「オセロー」では主演の他に演出も手掛けている。



