アーラにヨーロッパから視察団が来ました
2009.11.09
11月2日に、「欧州評議会」をはじめとする視察団が可児市にいらっしゃいました。(※)
この日訪れたのは、イギリス、スイス、オランダなど12都市からなる「インターカルチュラル・シティ・プログラム参加都市」の市長や、「欧州評議会」の方々、約10名。そして、日本の国際交流基金の方々です。可児市多文化共生センター「フレビア」、外国人児童対象適応指導教室「ばら教室KANI」に訪問された後、アーラを視察されました。
今回、アーラに訪問された目的は、アーラが昨年度より実施している「多文化共生プロジェクト」についての視察と意見交換です。演出・脚本を務められた田室寿見子氏によって、今年度の作品『危機一髪』のDVDを観ながらの解説の後、参加者15名ほどが出席し、意見交換会が行われました。
プロジェクト参加のきっかけや参加後の変化についてなど、活発に質問が投げかけられました。
「多文化共生」の実現に向けて「舞台作品の創作」という手法を用いたアーラのユニークな取り組みは、非常に珍しく、高い評価をいただきました。
その後、会場をシティホテル美濃加茂に移してのレセプション・パーティーでは、フランクな雰囲気の中、参加者と視察団の方々が直接交流されていました。
可児市近隣のみならず注目を集めてきている、アーラの多文化共生プロジェクト。アートを媒介としたこの取り組みが全国さらには全世界に広がることで、どこの地域にいても、多様な「違い」をもった人々が互いを理解し、尊重しあいながら、 共に生きることのできる、そんな日が来ることを目指し、アーラはこのプロジェクトをこれからも実施していきます。
※今回の視察は、国際交流基金と欧州評議会の共催により、「インターカルチュラル・シティ・プログラム」参加の欧州都市より代表者を招聘し、 日本において多文化共生政策を進める地方自治体、NGO、研究者等との交流(意見・経験・情報交換)を図り、将来的な協力関係の第一歩となることを目標とする事業によるものです。
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◆ 「インターカルチュラル・シティ・プログラム」とは
2008年欧州における異文化間対話年(European Year of Intercultural Dialogue 2008)や、同年に欧州評議会より刊行された異文化間対話白書(White Paper on Intercultural Dialogue)を踏まえて、同評議会が欧州委員会とともに進めているプログラム。2009年5月末時点での参加都市は、ベルリン・ノイケルン市(ドイツ)、グリニッジ市(英国)、イジェフスク市(ロシア)、ルブリン市(ポーランド)、リヨン市(フランス)、メリトポル市(ウクライナ)、ヌーシャテル市(スイス)、オスロ市(ノルウェイ)、パトラ市(ギリシア)、レッジョ・エミリア市(イタリア)、スボティツァ市(セルビア)、ティルブルフ市(オランダ)の12都市。
◆ 「インターカルチュラル・シティ」とは
外国人住民をはじめとする都市住民の多様性を、脅威や解決すべき課題ではなく寧ろ好機と捉え、都市の活力(ダイナミズム)、革新(イノベーション)、創造(クリエイティビティ)、成長の源泉とする政策を掲げる都市を指す。ベースとなったのは、創造都市(Creative city)を提唱した英国の政策シンクタンク「コメディア」の提唱した 「インターカルチュラル・シティ」で、都市政策の新たな政策基準として注目されている。
◆ 国際交流基金とは
世界の全地域において総合的に国際文化交流事業を実施する日本で唯一の専門機関。国際相互理解を深め、平和な国際社会構築に貢献する活動を行う。1972年に外務省所管の特殊法人として設立され、2003年に独立行政法人となる。国内に本部(東京・新宿)と京都支部、2つの付属機関(日本語国際センター、関西国際センター)、海外20カ国22拠点を有する。文化芸術交流、海外における日本語教育、及び日本研究・知的交流の3つを主要活動分野としている。
◆ 欧州評議会とは
ストラスブール(フランス)に本部のある欧州評議会は、欧州連合加盟国25カ国のほか、旧ユーゴ諸国、ロシア、ウクライナ等を含め46ヶ国の加盟する汎欧州機関で、多数国間条約の作成やスタンダード設定、欧州における基本的人権の擁護と推進、民主化・人権擁護等の分野での協力などを主な役割としている。日本は、バチカン、米国、カナダに続き、96年より閣僚委員会のオブザーバー国となる。
この欧州評議会に対して国際交流基金は、平成20年度で通算して16年目となる助成を行っており、リーダー層の人的パイプの維持・構築等に成果を挙げてきているとともに、欧州評議会に対する日本の貢献として同評議会から高い評価を得ている。平成20年度は、同評議会の進める「インターカルチュラル・シティ・プログラム」の一環である「多様性をマネージする:より強い共同体、より良い都市」会議(2009年4月15日?17日、ティルブルフ市、オランダ)に対して、助成を実施した。




