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世界劇場会議国際フォーラム2009  於 愛知県芸術文化センター

Session1.地域公共ホールの未来を展望する。シンポジウム(8)

極めて明確ですが、評価の価値軸は余りにも経済的価値軸に偏りすぎです。もっと安くあげろ、もっと客を増やせというのは違うでしょ。そうすると、先ほど言ったように、障害者を対象としたアートのアクセスプログラムだとか、滅びかかった伝統芸能の復活プログラムは、絶対儲かるわけがない。だから、事業の箱の評価の仕組みが違う。グロストータルでものを言ってはいけない。図書館でも、外国人の子供のための絵本は年間貸し出し回数は増えない。視力障害者のための点字本は一般の本の二十倍の容量が必要で書棚を圧迫している。たんなる総貸出冊数で図書館の能力を評価すれば、芥川賞や直木賞の流行本や江戸川乱歩や文芸書など、賞を取った本を百冊単位で置いておけば、貸し出し冊数は増えます。子供に対しては、劇画・CD・漫画を置いておけばいいんですよ。そうなったらどうなります?それは経済性評価なんです。

そうではなく政治的合理性の評価の軸を持っていなければならない。経済性、効率性というのは経済的合理性です。これは民間企業と変わらない。行政は民間企業ではカバーリング出来ないような、公共的なサービス領域を分担するわけだから、先ほど衛さんがおっしゃった、見かけの赤字は覚悟しなければならず、それは社会への投資だということをはっきり言わないといけない。政治的な合理性とは、社会の平等と公正、正義を守ることであり、弱いものを守ることです。これがどうして覚悟として持てないのか?単なる演芸場だとしか思っていない政治家はつぶしにかかりますよ。そこの闘いだと思っています。だから、政治的合理性ということをもっと意識した方が良い。それを指定管理者制度の中でも評価システムに入れて欲しいと思う。

衛:そうですね。


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