■番組
前説:花井伸夫(席亭)
落語:桂吉弥
落語:林家たい平
お仲入り(休憩)
落語:立川生志
落語:桂平治
【花井伸夫の見どころ解説】
東西を合わせて、噺家の人数は600人を超えた。それを人は落語界の繁栄という。
まぁ、あながち間違いではないのだけれど、芸の世界では、実力と人気を兼ね備えてこそ繁栄と言える。例えば“初席”の時代変革の予兆を感じさせる出演者たちのように。上方の桂吉弥、東京の林家たい平、立川生志、桂平治……誰もがトリを取れる、人気も実力もある。しかも新しい世代の旗手たちであることが、座組みの特徴だろう。
前半にメディア人気もある吉弥、たい平が競い合う。NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」でブレイク、その後も順調に人気と芸の実力を高めてきた吉弥。「笑点」(日本テレビ系列)の最も新しいレギュラーとして活躍しつつ、本来の高座活動でも確実に進歩し続けているたい平。そして仲入り(休憩)を挟んで、立川流の新勢力・生志と、トリを受け持った平治が競演する。生志は前座生活をほぼ10年、二ツ目時代を約10年。20年かけて家元・立川談志の“お墨付き”を勝ち取った。並みの真打ちじゃない。平治はとてつもなく大らかな大声で、爆笑を生んで“平治ここにあり!”を示し続けてきた逸材だ。
吉弥、たい平、生志、平治……これはもう競い合い、競合競演以上の熱演を期待させる東西四天王対決と言っても過言ではない気がする。大切なのは、顕著に落語界が様変わり、新たな充実期を迎え始めていることを、彼らが実践の中で体感させてくれるであろうこと。この公演が、ただの落語会でなく、激しいまでの爆笑対決の場であることを、彼ら自身が何よりも知っていることなのである。





